Award 顕彰・研究助成贈呈式

令和元年度 顕彰・研究助成金贈呈式

 令和2年1月25日(土)、東京都のアーバンネット大手町ビルにあるLEVEL XXI東京會舘にて、公益財団法人内視鏡医学研究振興財団(以下、内視鏡財団)の令和最初となる「令和元年度顕彰・研究助成金贈呈式」が、関係者約100名のご参加を頂き開催されました。内視鏡財団は、医学の発展と人類福祉の向上を期待される研究に対する助成、及び長年に亘り内視鏡医学の進歩に貢献された先生方への顕彰を行っております。今年で38回目を迎えた贈呈式では、顕彰2件、研究助成40件、多施設研究助成3件(新規)の先生方が受賞されました。

日時:令和2年1月25日(土)15:00-18:00
場所:LEVEL XXI東京會舘
顕彰・研究助成顕彰(各50万円):2件
研究助成A(各100万円):2件
研究助成B(各50万円):38件
多施設共同研究助成(各100万円):3件

 贈呈式では、田尻久雄理事長より、受賞者に対するお祝いと、今年38年目を迎える当財団の助成実績について、主たる事業である研究助成では1,250件を超え、総計でも4,500件、金額で約17億円の規模となり、内視鏡医学研究の振興・普及・発展に一つの大きな役割を果たしてきたこと、そして当財団の存在意義はこれからも益々大きくなるものと考えるとのご挨拶がありました。続いて、来賓を代表して、竹内康雄様より、受賞者への祝辞とともに、世界をリードする日本の内視鏡医学研究がさらに発展するように、今後も各支援企業ともども積極的にサポートを続けていくとのお言葉と、本日受賞された先生方も研究の成果を世界に向けて発信して頂きたいとのご挨拶がありました。続いて、選考委員長の河合隆先生から、今年度、厳しい審査の上選考された受賞された先生方に対する祝辞とともに、AIにかかわる研究が増えつつある応募状況および選考・審査の経過について報告されました。
 引続き、顕彰者(2件)、及び研究助成受賞者(40件)、多施設共同研究助成者(3件)に対する贈呈が行われ、今年度顕彰を受けられた昭和大学特任教授 昭和大学横浜市北部病院消化器センター長の工藤進英先生、北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター長 慶應義塾大学医学部名誉教授の日比紀文先生から、それぞれ内視鏡医学研究に取り組まれた経緯そしてその成果についてエピソードを交えてご挨拶がありました。式典の半ばでは、文部科学省・研究振興局学術研究助成課課長 梶山正司様から頂いた祝電を披露いたしました。式後半には、本日の研究助成受賞者を代表して、研究助成Aを受賞された京都大学医学部附属病院・腫瘍内科 横山顕礼先生と慶応義塾大学医学部・泌尿器科学教室 茂田啓介先生、そして、多施設共同研究助成を受賞された和歌山県立医科大学・第二内科 糸永昌弘先生と、福岡大学医学部・消化器外科 塩飽洋生英先生、及び順天堂大学・消化器内科 伊佐山浩通先生より、夫々の受賞研究テーマについてその背景・目的・方法などについてプレゼンテーションをして頂きました。贈呈式終了後、顕彰及び研究助成の受賞者の先生方を中心にして、財団役員・来賓と共に、各分野にわたる内視鏡医学研究の意見交流の場が持たれ、式典は厳粛かつ和やかに盛会の内に終了しました。


顕彰受賞者 ご挨拶

昭和大学特任教授 昭和大学横浜市北部病院 消化器センター長
工藤進英先生のご挨拶

本日は栄えある賞をいただき感謝申し上げます。 思い起こせば、私は新潟大学時代に大腸IICとsm分類の研究をし、秋田赤十字病院に赴任してからは、拡大内視鏡およびpit pattern 診断方法の開発、 そしてLSTのネーミングなど、様々なことに取り組みがんの診断をより明確にすることに取り組んでました。 これらは、これまで様々な方々に指導をいただき、また、協力をいただき取り組むことができました。 その後、昭和大学に移ってからは、超拡大内視鏡・Endocytoの開発につながり、それらが、現在の人工知能・AI活用による診断につながっています。 学問は、継続して追及されていくものだと言いますが、私も長らく様々なことに取り組ませていただいた結果、この賞をいただけたものと思います。 これも支援いただいた消化器内視鏡学会のお陰であると思っております。 本日はありがとうございました。


北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター長 慶應義塾大学医学部名誉教授
日比紀文先生のご挨拶

この度は、内視財団の顕彰をいただき光栄に存じます。 思えば、1973年に大学を卒業し、工藤先生と同じ世代で内視鏡医学研究に携わりました。 工藤先生は癌を、私は長らく専ら炎症についての研究に取り組んできました。 内視鏡による診断ばかりでなく、生検組織を用いて免疫学の研究をしてまいりました。 その後、炎症疾患に対する新しい薬が多く開発され、それにともないその薬効のモニタリングに内視鏡が非常に重要な役割を担うことになりました。 内視鏡は、いわゆる一般の診断・治療ばかりではなく、潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症の疾患患者の治療中のモニタリングに非常に重要なものになっております。 腫瘍では、日本は世界を先導してきましたが、炎症内視鏡も、是非若い先生方に取り組んでもらい世界をけん引していただきたい。 この度、私が取り組んできたことを含めて顕彰していただいたことを契機に、若い先生方にさらに「炎症内視鏡」を充実させていただきたいと存じます」。 本日は非常に晴れ晴れしい気持ちで光栄に思っています。本当にありがとうございました。


顕彰・研究助成金贈呈式の模様